2022.12.05 |食べて遊んで森を学ぶ。第3回「今治タオルと水の森」|今治レポートVol.19

食べて遊んで森を学ぶ
第3回「今治タオルと水の森」



2022年11月20日(日)、第3回「今治タオルと水の森」が開催されました。参加者は、大人8名、子ども6名。1週間前の天気予報は雨だったものの、次第に回復し、当日は気持ちのよい秋晴れに。





このイベントは、今治のタオルづくりに欠かせない「水」の源である高縄半島の森の役割や、手入れの大切さなどを伝える活動で、2020年から始まったもの。3年目になる今回は、昨年より午後の時間を延ばし、企画も盛りだくさんな1日に。今治タオル工業組合プロモーションワーキンググループ委員長・大成 肇氏の挨拶から開会式が行われ、さまざまなプログラムが開催されました。

多様な体験から学ぶ
「森はみんなのエネルギー」



このイベントのコンセプトは、「森はみんなのエネルギー」。さまざまな体験を通して、従来型の植林や伐採といった材木としての利用だけでなく、私たちみんなが活用できるフィールドとして森を再生していこうという内容です。まずは一般社団法人をかしやの菊間彰氏による紙芝居で、森の大切さを学びました。

森の大切さを紙芝居で伝える菊間氏


そこからはグループワークです。午前中は、『みんなのアソビ場「わくわくアイランド」をつくろう!』と『森のてらこや』に分かれ、活動しました。

『わくわくアイランド』では、今治タオルと水の森の広場中央に、まるで「島」のように残された森をみんなで手入れし、力を合わせてみんなのアソビ場をつくろう!というプログラム。のこぎりや鎌を使って森の整備にトライ。太めの木や枝の伐採は大変でしたが、親子で交代しながら取り組んでいました。





『森のてらこや』では、不思議がいっぱいの森を探検。道なき道を楽しそうにかけながら、いきものをみつけたり、宝探ししたり、竹林に石を投げて楽しんだり、大人も子どもも一緒に森のなかで思いっきり遊びました。



おいしく楽しく学ぶ食育プログラム

昼食の時間は、「食育プログラム」に全員で参加。フードコーディネーターのTORICO小林友香子氏に、食のレクチャーをしていただきつつ食事を作っていただきました。





食育のテーマは「旅するKIKICOCOフランス編」。メニューは、規格外の食材や地産品をアップサイクルしたフランスの郷土料理。空間コーディネートは、フランス発祥の「ピクニック」です。





とても美しいテーブルコーディネートやおいしい食事に、大人も子どもも大喝采。メニューは、サンドイッチ、有機さつまいものホイル焼き、無農薬椎茸のバター醤油、鶏と有機大根の白ワイン煮込みなどなど。「食の多様性」を意識してヴィーガンソースなども用意されました。



手作りのトーチや、
世界でひとつのクリスマスリース

午後はまた2グループに分かれ、『スウェーデントーチをつくろう!』と『森のクラフト教室』の活動へ。

『スウェーデントーチをつくろう!』では、森の手入れで切った材木を使って木こりのローソクであるスウェーデントーチを作りました。チェーンソーを使った本格的な工作で、作ったトーチは持ち帰ることができます。最初は恐る恐るぎこちなかったチェーンソーの操作も、みなさん徐々に慣れて使いこなしていきました。





その後、この火を使って作ってもらったフレンチトーストがとてもおいしかったです。


『森のクラフト教室』では、森で拾った草花や木の実を使って、自分だけのクリスマスリースを工作。お父さんの方が夢中になっている親子もいましたが、それぞれ素敵な色使いやレイアウトのリースが出来上がりました。




子どもも大人も、それぞれが思いっきり楽しみながら、森の大切さを学んだ1日。ここでの学びを胸に、これからの暮らしに生かしていきたいですね。





今治タオルと水の森について
https://www.imabaritowel.jp/news/news3761


【ご協力いただいたみなさま】

今治市農林水産課

一般社団法人をかしや

えざき育林

chikyuiro

TORICO

Ryoko Manabe

バイカルベーカリー

芳栄工業株式会社

学校法人今治幼稚園

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