2022.11.14 |100周年の今治港に、ブルーインパルスがやってきた。|今治レポートVol.18

100周年の今治港に、
ブルーインパルスがやってきた。

開港100周年!
今治港でみなとフェスティバル100開催

1922年(大正11年)、四国で初めて国際貿易港に指定された今治港。その開港100周年を記念して、10月15日(土)16日(日)、今治港のみなと交流センター「はーばりー」周辺にて「みなとフェスティバル100」が開催されました。



イベントは、来島水軍狼火太鼓のパフォーマンスからスタート。



続いて、今治市港湾振興協会会長でもある今治市長・徳永繁樹氏より、挨拶がありました。
「今治港は、絶えず『初めて』を実現してきた港。しかし、しまなみ海道の開通以来、港に人が集まることも少なくなっており、そんな港にもう一度人が集うように、いろんな企画をしてきました。そして今日は、今治の空に、初めてブルーインパルスを呼ぶことができました!」(徳永氏)





そう、今治港といえば、四国で初めて開港場(条約や法令によって外国との貿易に使用される港) に指定された港であるだけでなく、1959年(昭和34年)には民営では全国初となるカーフェリーが今治ー三原間に就航。その後、四国初となる外貿定期コンテナ航路の開設やガントリークレーンの設置など、「初めて」成し遂げたことの多い港なのです。そしてこの日は、航空自衛隊アクロバットチームによる「ブルーインパルス」の展示飛行が、今治で初めて実施されることに。そのため、市内外からたくさんの人々がこのはーばりー周辺に集まりました。



「ブルーインパルスに関しては、発表直後からかなりのお問い合わせをいただき、県外からいらした方も多かったと思います。当日の人出は、はーばりー周辺だけでなく市内各所においてもかなり集まっていて、道路渋滞の状況などを考えると、毎年夏に開催される『おんまく』という今治市民のまつりよりも多かった印象です。推計ではありますが、ブルーインパルスの来た15日は20万人、16日は5万人、合計25万人の人出があったと考えています」(今治市港湾振興協会事務局)

あの大祭「おんまく」より多いなんて! ブルーインパルスの人気の高さがわかりますね。

11月から隔週開催決定!
「せとうちみなとマルシェ」

また、この日はーばりー周辺では11月から隔週開催されることが決定した「せとうちみなとマルシェ」がプレオープン。ハンドメイドのグッズやアクセサリー、ハチミツなど、さまざまなものが売られていました。見て歩くだけでも楽しいですね!







お店の方に聞いてみると、西条市で採れたハチミツがあったり、愛媛県の作家さんが作ったアクセサリーがあったり、また今治名物のB級グルメの屋台があったり、県外から来た方の観光スポットとしても楽しめそうなお店がたくさんありました。

愛媛の作家さんが作ったハンドメイドのアクセサリー


西条市で採れたハチミツ。


お昼どきになると、お腹をすかせた人たちが既に屋台に並んでいます。取材班も、ブルーインパルスの時間までにお昼を食べておこう!ということで、「じゃこカツサンド」のお店に並んでみました。



宇和島の近海で取れるじゃこをすり身にして揚げた「じゃこ天」はこの地域の名物ですが、それをアレンジした「じゃこカツ」をサンドにしたもの。…こ、これは、おいしい!揚げたてのカツとフレッシュなキャベツ、ふっくらしたパンという、さまざまな食感としっかりした味わいが楽しめます。



聞けば、このじゃこカツサンド「kaberi」のシェフは、魚の卸業から転身してアメリカで料理を修行し、10年前に今治に移住してきた方なのだとか。今治では有名なキッチンカーで、数々のメディアに取材されているお店でした。こんな素敵なお店が並ぶマルシェが、11月からは隔週で開催されるなんて、嬉しいですね。

近くて大きい!
今治を横断するブルーインパルス

さて、いよいよブルーインパルスの飛行時間がやってきました。当初11:00からという予定を天候の関係で午後にずらしただけあって、今治の空は、霞も抜けて素晴らしい青空です。



どこに飛ぶんだろう。見逃さないようにしないと…と思いながら待っていると、遠くから飛行機の音が。



こ、これは、想像以上にど迫力です。見逃しようがありません。



今治の空は広く、また高い建物も少ないため、飛行機の距離がすごく近い! また何と言ってもお天気に恵まれたこともあって、圧倒的に美しくくっきりとしたブルーインパルスを見ることができました。この様子は、はーばりー周辺だけでなく市内全域から見えたそうです。







飛行機が大好きというカメラマンも大興奮。20分という予定でしたが、実際には30分以上もかけて、すばらしいパフォーマンスを見せていただきました。

当日の演目は、以下の通り。
 1) デルタローパス
 2) リーダーズベネフィットローパス
 3) グランドクロスローパス
 4) スワンローパス
 5) デルタ360°ターン
 6) フェニックスローパス
 7) サクラ
 8) ダブルナイフエッジ
 9) シングルクローバーリーフターン
10) スラントキューピッド
11) 720°ターン
12) レベルサンライズ

交通の港から、交流の港へ。

みなとフェスティバル100の会場では、ステージイベントや展示イベントなど、他にもさまざまな催しが開催されていましたが、なかでも賑わっていたのが寄港イベント。15日には「帆船みらいへ」の船内見学が、16日には体験航海が行われました。





「親子連れの方を中心にたくさんの方に乗船していただきました。帆船に乗れる機会もなかなかないですからね」(今治市港湾振興協会事務局)

ブルーインパルスも、みなとマルシェも、寄港イベントも、すべて大成功という感じですね!

「さまざまなお声やご意見をいただきましたが、多くの方に喜んでいただけたと思います。しまなみ海道開通以来、新たな賑わいの創出が求められる今治港ですが、今後は『交通の港から交流の港へ』というテーマで、いろんな働きかけをしていこうと思っています」(今治市港湾振興協会事務局)

これからの今治港の進化が楽しみですね。



みなとフェスティバル100公式サイト
http://minatofestival.imabariports.jp/

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