2022.11.07 |今治タオルの良さを広める 新タオルソムリエたち。|今治レポートVol.17

今治タオルの良さを広める
新タオルソムリエたち。

第17回タオルソムリエ認定証授与式・研修会開催


去る10月15日、「タオルソムリエ研修会」が開催。また、翌16日には、第17回タオルソムリエ認定証授与式が行われました。

3年ぶりに開催されたタオルソムリエ資格試験

タオルソムリエとは、「タオルソムリエ資格試験」に合格した人だけがなれる、タオル選びのアドバイザーです。2007年から今治タオル工業組合がスタートさせたもので、世界初の試みでした。しかしこの2年間、新型コロナウイルス蔓延防止の観点から、資格試験は行われていませんでした。

そして2022年9月8日、3年ぶりに開催されたタオルソムリエ資格試験。今回の合格率は20%(例年は50%程度)。大変狭き門となりましたが、見事94名の方が合格し、全国のタオルソムリエは、合計3,663名になりました。

染色から織機まで、
タオルづくりの現場を見学

15日に行われたタオルソムリエ研修会では、テクスポート今治にて、22年7月まで今治タオルオフィシャルストアの総括店長を務め、名誉タオルソムリエの遠藤久美子氏による講義が行われました。





その後は、感染対策のため人数を絞り、タオルソムリエの中から10名が、タオルづくりの現場を見学してまわりました。今治市の染色工場(越智源)、捺染工場(伊予捺染)を見てまわった後、老舗タオルメーカー・楠橋紋織の工場へ。



工場では、撚糸や整経、製織など、タオルづくりの工程に使われるさまざまな機械を見学。撚糸機などは今治メーカーでも所有している工場は少なく、熱心に質問したりノートに記録する新ソムリエもいました。



高校生から別業種の方まで。
難関をくぐり抜けた受講者たち。

翌16日は、テクスポート今治で、タオルソムリエ認定証授与式が行われました。





祝辞に立った今治タオル工業組合・正岡裕志理事長は、
「タオルソムリエの目的は、タオルの良さを知っていただくこと。(みなさんの力で)今治タオルのファン層がより一層拡大し、本当に欲しいタオルに出会える消費者がより増えることを期待しております」と、新ソムリエの方々にエールを送りました。



新タオルソムリエの一人、畑中茉由さんは、なんと18歳。愛媛県立今治工業高等学校 繊維デザイン科に通う高校生3年生です。



「タオル会社への就職が決まったので、受験しました。勉強しました…!」

授与式に参列していた高校の先生も、「本当によく受かったと思いますよ。毎年3-4人受けるのですが、今年は難関だったので、合格者は彼女だけでした」と、畑中さんの努力を讃えました。

また、同じく新タオルソムリエの馬越健太さんは、刺繍機やタオルヘム機・各種縫製機器を取り扱う有限会社ビーエスシーに務めている方です。

「機械の営業をするにも、修理をするにも、タオルの知識が役立つかなと思って受験しました。タオルが硬い・柔らかいなどによって、ヘム縫いにも影響があるので」



他の方々も、年齢・属性ともに多種多様です。それぞれが、それぞれの場所で、今治タオルの良さを広めていくことでしょう。

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