2022.10.31 |3年ぶりに開催された、 秋の今治タオルフェア。|今治レポートVol.16

3年ぶりに開催された、
秋の今治タオルフェア。



10月15日(土)と16日(日)の2日間、テクスポート今治にて、第49回「今治タオルフェア」が開催されました。

今治タオルフェアは、タオルメーカーによるタオル製品の展示即売会。厳しい品質チェックによってはじかれたB品や、新作の導入などで在庫処分したいA品が出品されるため、普段は高価なイメージのある今治タオルを、リーズナブルに買うことができます。毎年5月と10月に行われていましたが、ここ2年半ほどは、コロナ禍のため開催できずにいました。今回、秋の開催は3年ぶりです。

青空の下、
全国のタオルファンが行列に。

当日は、青空にも恵まれ、朝早くから並ぶ人も多く、テクスポート今治前には長い行列ができるほど。並んでいる人のなかには「タオルが好きで、石川県から来ました」「大阪からこのためにやってきました」という方々も。



敷地内には、各メーカーのブースがずらりと設置され、バスタオル、フェイスタオルの他にもタオルケット、また、タオルスリッパやバスローブなど、タオル以外のグッズもたくさん売られていました。









「秋の開催は3年ぶりでしたが、今治タオルは本当に愛されていると改めて認識し、メーカーとしては、もっと喜ばれるようなタオルを作らなきゃいけないなと痛感しました」(今治タオル工業組合・正岡裕志理事長)

自由な発想がいっぱい。
小中学生タオルデザイン展

また、このイベント中、テクスポート今治では、第27回小中学生のタオルデザイン展が同時開催されました。

作品は、夏休みの宿題として提出されたもので、今治市内の小中学生の他、今治の姉妹都市である広島県尾道市、群馬県太田市、アメリカ合衆国フロリダ州のレイクランド市、パナマ共和国パナマ市の小中学生からもデザインが届きました。

24点の入賞作品。作品の横に貼ってあるのは、受賞作をタオルハンカチにしたもの。


募集のテーマは「タオルハンカチにしてみたい絵柄」。水彩・油絵具、ポスターカラー、クレヨンなどの画材を使って、自由な発想で描いたタオルデザイン440点の応募があり、24点が入賞(最優秀賞4点、特別賞8点、優秀賞8点、海外の学生の部から姉妹都市賞4点)しています。



正岡理事長は、「この小中学生タオルデザイン展は、タオル産業について、今治市の未来を担う小中学生に関心を持っていただくとともに、今治タオルを広くPRするために平成8年から実施しています。今後とも小中学生の皆さまの豊かな感性を育み、今治タオルが永続的に繁栄できるよう努力していく所存でございます」と挨拶。その後、表彰式が行われました。





受賞作は、今治タオルフェア開催中のテクスポート今治に展示され、すべて実際のタオルハンカチになり、受賞者に3枚ずつプレゼントされました。さらに産地ブランド「ふわり」認定作品に選ばれた3作品は、15日から今治タオル 本店で、実際の商品として販売されています。



今治タオル 本店で販売された「ふわり」認定作品


「ふわり」認定作品に選ばれたうちの一人で、クワガタを描いた内藤光琉くんは、なんと小学一年生。「こんなカラフルなクワガタがいたら、うちでも飼いたいくらいです」と正岡理事長に絶賛されました。将来はペットショップをやりたいというくらい生き物が大好きです。

「ふわり」認定作品に選ばれた内藤光琉くん


表彰式も盛り上がり、幕を閉じた今治タオルフェア。次回は、5月13日(土)・14日(日)に開催予定です。

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