2019.05.29 |今治B級グルメ 「焼豚玉子飯」って、 どこで食べればいいんですか?

今治B級グルメ
「焼豚玉子飯」って、
どこで食べればいいんですか?

今治のB級グルメ「焼豚玉子飯」をご存知でしょうか。
ご飯の上に焼き豚と目玉焼きを乗せて、ソースをかけただけの簡単などんぶり。けれど食べてみるとおいしい! このシンプルなアイデア料理は、あのご当地グルメを競う祭典「西日本B-1グランプリ」で、2017年に優勝したこともあるのです。
では、この焼豚玉子飯、どこで食べればいいのでしょう?
そこで今回は、今治を代表する焼豚玉子飯のお店3店を取材しました。

中華料理の賄い飯から始まった
アイデア料理

焼豚玉子飯の定義は、ご飯の上に、チャーシューと焼いた目玉焼きが乗っていること。そしてチャーシューの煮汁を使ったタレがかかっていること。お店ごとにそこに醤油、砂糖、お酒が入るなど、少しずつ味わいが変わります。

今治のご当地グルメとして人気の焼豚玉子飯

その発祥は、いまはもう閉店してしまった「五番閣」という老舗の中華料理店。ここで賄い飯として出されたのが始まりらしいのですが、このお店で修行され、この焼豚玉子飯を受け継いだ方々が、それぞれ「重松飯店」「白楽天」というお店を開いたといいます。
では、まずはその2店に行ってみましょうか。

繊細なタレと溶け合うこだわりの卵。
「重松飯店」


ここ重松飯店は、平日の昼は行列ができるという人気店です。
店構えは「ザ・町の中華」。

「取材ですか? いま忙しいから、テキトーに書いといて」(重松敏彦店長)
な、なんだか個性的な大将ですね。ええと、とりあえず焼豚玉子飯をお願いします!

重松飯店の焼豚玉子飯。卵のきれいな黄色が食欲をそそります

これが、重松飯店の焼豚玉子飯。ご飯の上に、チャーシューと目玉焼き、そして秘伝のタレがかかっています。それではいただきます!




食べ方は、卵をくずしてかきまぜます。おおお。おいしい!! さらっとした上品なタレ、濃厚な卵、やわらかいチャーシューのバランスがすばらしく、何杯でも食べられそうなおいしさです。
このタレの上品さは、衝撃的ですね。

また、重松飯店で使っているのは「愛媛のみかんたまご」という、みかんを食べさせている鶏の卵なんだとか。生卵を割ったところも見せていただきました。とってもきれいな卵です。




なるほど。この卵だからこそ、あんなに濃厚な味わいだったんですね。
「ふっくらと盛り上がる質のいい卵を厳選しています。この卵が、焼き豚と相性がいいんですよ」
なんだかんだいいながら、しっかりこだわりを教えてくれた大将。どうもありがとうございました。

重松飯店のタレは、お店で買うこともできます


甘いタレと胡椒の絶妙なバランス。
「白楽天」

さて、もうひとつの元祖焼豚玉子飯は、「チャイナダイニング白楽天」。

発祥の店「五番閣」で修行された先代が、1970 年に開業したお店で、いまはその息子さんが後を継いでいます。





レトロで素敵なお店ですね。カジュアルなファミリー中華という感じで誰でも入りやすく、海外のお客様も多いとか。やっぱり焼豚玉子飯人気はすごいんですね。

「最初は、賄いでご飯にチャーシュー乗せて、汁かけていたものだったらしいんですが、チャーハン作る合間に卵乗せたらおいしくて、それが発祥になったらしいです」と語るのは、2代目の大将である関英輔店長。なるほど。それがここまで人気メニューになってしまったんですね。

小さい頃は焼豚玉子飯を中華料理だと思っていたという関店長


「今治の人はせっかちだから」オーダーを取ってから最速30秒で作るという白楽天。この日もサッと出てきました。速い。



それではいただきましょう。こ、これは…甘い!
甘いタレと胡椒のバランスが絶妙で、また重松飯店とは違ったおいしさです。おなじ発祥の味を受け継いでいるのに、ここまで違うものだとは。焼豚玉子飯、シンプルなだけに奥深いですね。この味は、お父様の味を守り続けているのでしょうか?

「それは進化していると言っていいでしょうね。ちょうどいまの味になったのは、20~30年前です。シンプルで真似できそうな味だけど、真似できない。完成度が高いのは現在のこの味だと思います」
白楽天の一番のこだわりは、熟成したタレ。継ぎ足しながら使い続けて、もう49年目だとか。そして胡椒とタレの絶妙なバランスも、長く愛されている味わいです。長い歴史を経て、いまも進化し続けているんですね。
どうもありがとうございました。

工夫の詰まった『ええとこどり』の味わい。
「大黒屋飯店」

さて、3軒目は「大黒屋飯店」。

街中からはちょっと離れたところにありますが、ここもTVで取材されることが多いという人気店です。





ここの焼き豚は、混ぜて食べやすいように細かく刻んでいるのが特徴。そのせいか味が染み込んでいておいしい!
「はい。タレは60 年前から継ぎ足しながら使い続けています」
取材に応じていただいたのは、三代目の大将である越智啓一店長。

このお店は、おじいさんの代から続いているそうですが、焼豚玉子飯は最初からあったメニューなんですか?

「僕の代からです。大阪で修行していたんですが、親父が倒れたので急遽帰って来る頃になったんですが、その頃、遅くまで開いていたのが白楽天だったんですよ。すごくうまかったですね。
その後、重松飯店さんで修行することになったんですが、白楽天とはまた違う味でおいしかった。白楽天がすごく甘くて、重松さんのところは、いまより辛味が強かったんですよ。それのええとこどりをしようとして、その真ん中くらいの味にしたんです」

なるほど。後発だからこそできた味わいなんですね。肉も電気調理器の上にずっと置いておくことで、いつでも温かい状態で出せるようにしていたり、ネギをトッピングできたり、マヨネーズ入りやカレー玉子飯などのメニューを開発したり、日々試行錯誤しながらおいしい出し方を研究しているとか。

重松飯店の大将との交流はいまだに続いているという越智店長



いつでもおいしく出せるよう温め続けられている肉


「僕が年取ってきて薄味が好きになってきて、それで卵を小さくしたり、タレ抜きバージョン作ったり、自分の好みでいろいろ試してきました。妻が『自分の好きなものを出していい』と言ってくれるんで(笑)」

食べてる間に飽きないよう考案されたさまざまなメニュー「カレー玉子飯」

「嫁がいろいろ発想してくれたりして、カレー味とかを一緒に考えたりして、けっこう変わったことしてますね。メニューには載せてないですけど、生卵バージョンがあったり、卵焼きにして刻んだ野菜を入れて天津飯の卵焼きみたいにして乗せるバージョンもあります」

奥様とのコンビネーション、素敵ですね! 工夫を凝らしたメニューが楽しめる大黒屋飯店でした。



食べる前は「家でも作れそう」と思った焼豚玉子飯でしたが、意外にも奥深い味わいで、癖になるようなおいしさがありました。
お店ごとに個性があり、どの店も進化しつづけているところがおもしろく、地元の人が通いたくなる気持ちもわかりました。
ぜひまた食べに伺います。

重松飯店
住所:〒794-0025 愛媛県今治市大正町5丁目4-47
電話番号:0898-22-6452
営業時間:11:45~13:45 18:00~21:00(LO20:45)
定休日:月曜日
白楽天今治本店
住所:〒794-0015 愛媛県今治市常盤町4-1-19
電話番号:0898-23-7292
営業時間:ランチ11:00~15:00 ディナー17:00~22:00
定休日:火曜日 年末年始(12月31日、1月1日)
http://www.hakurakuten.net/imabari/
大黒屋飯店
住所:〒799-1502 愛媛県今治市喜田村6-1-23
電話番号:0898-47-1828
営業時間:11:00~14:00
定休日:水曜日

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