2025.11.26
初心者も満喫できる!しまなみ海道で“ササ飯”旅を楽しもう(後篇)
初心者も満喫できる!
しまなみ海道で“ササ飯”旅を楽しもう(後篇)
今治市が提案する新しいカルチャー「ササ飯(サイクリング×サウナ・温泉×飯)」。
これを体感する“しまなみ海道ササ飯旅”。
前篇は、今治駅でE-bikeをレンタルし、来島海峡大橋→大島の「道の駅 よしうみいきいき館」→そして伯方島でランチを堪能しました。
そして後編は、折り返し地点の伯方島を経て、絶景カフェにサウナ・温泉、そして今治グルメの「サ飯」へと向かいます。
案内役は、引き続き今治市役所(総合政策部 交流振興局 サイクルシティ推進課 主事)の徳永真紗希さん。
さて、レッツゴー!
南国ムード満点!
マリンオアシスはかた
島⾷材のナポリピッツァでお腹がいっぱいになったところで、サイクリングを再開。再び自転車にまたがり15分。
お次は「道の駅 伯方 S・Cパーク マリンオアシスはかた」へ。
⽬の前に伯方ビーチ(海⽔浴場)が広がり、ヤシの並⽊が南国感たっぷりで、ササ飯旅の気分を上げてくれます。
すぐそばには、イルカと触れ合える日本最⼤級の体験施設「ドルフィンファームしまなみ」やオートキャンプ場などもあって、観光やレジャーにぴったりのロケーションです。
伯方島は1時間程度で⼀周できるので、ここのレンタサイクルターミナルで島散策のために借りる⼈も少なくないとか。カラフルな「SHIMANAMI(しまなみ)」のモニュメントは、今治市の「i.i.imabari!」のロゴに合わせたシアン・マゼンタ・イエローの3⾊でした。
隠れたビュースポット!?
椋名みなと公園
さて「マリンオアシスはかた」を出て⼤島へ。途中で、徳永さんが「ちょっと寄り道してもいいですか?観光施設ではないけど、いい場所があるんですよ!」と⼤島環状線へ向かいました。
来島海峡⼤橋が⾒渡せるビュースポット「椋名みなと公園」へ⽴ち寄り。お隣には漁港もあって、観光客がゾロゾロいるような場所ではありません。地元の⼈が知る、ちょっとした秘密のスポットという感じでいいですね!⼩さな公園ですが、トイレもあります。
敷地は1万坪!?
「海の⾒えるカフェ」で休憩
その後、往路で寄った「今治糸山レンタサイクル」からすぐの場所にあるカフェへ。
その名も「海の見えるカフェ」。
せっかくなので絶景が望めるテラス席へお邪魔しましょう。⾒事な180度パノラマビュー!
⾏きかう船、海と空と緑のコントラストが本当に美しい…。
のどを潤してくれる⽔出しアイスコーヒーと季節のロールケーキ。この⽇はマンゴーでした。コーヒー⾖は無農薬のもので、ホットの場合はネルドリップで丁寧に淹れてくれます。ロールケーキは地元の洋菓⼦屋さんにオーダーしているそうです。南予で⾒つけた美味しいみかんジュース、佐賀県産の和紅茶など、メニューの隅々にこだわりが感じられます。
20年営業されている小島二郎・優子さんという仲良しご夫婦。実はここ、瀬戸内海国立公園の中にありますが、小島さんのご自宅で、敷地面積は1万坪あるのだとか!
⾃然の中にあるため、ヤマガラやメジロなど、たくさんの野⿃たちも遊びに来るそうです。
さらに驚きなのが、テラス席のテーブルとイス、店内の⼀部のテーブルなどは⼆郎さんがご⾃分で作られたとか。プロ顔負け!
奥様の優子さんが⼤病をされたことがきっかけで、⾃宅の2部屋を改装して現在のカフェにしたという経緯があったといいます。
現在の営業は9:00~17:00(LO16:00)、11:00まではモーニングも提供しているそう。以前は営業時間がもっと長かったのですが、年齢を重ねるごとに徐々に短くなり、現在は7人以上のグループや小さなお子様連れはお断りし、静かに営業しているそうです。
⼟⽇は観光客が8割以上ですが、平⽇は常連さんもいらっしゃるそうで、地元の皆さんの⼤切な空間でもあります。「体⼒が続くまでは続けていきたい」と笑顔でおっしゃっていました。この景⾊をたくさんの⼈に⾒てほしい……。そんな思いを受け取りました。
いい時間になってきたので、そろそろ街中に戻りましょうか。
⽇本⼀サイクリストが
集まる温泉!
しまなみ温泉喜助の湯
さてさてスタート地点の今治駅前i.i.imabari! Cycle Stationに戻ってきました。
⾃転⾞とヘルメットを返却。今回のササ飯旅のサイクリング部分は終了です。
ここからは後半のお楽しみが待っていますよ。1⽇中、⾃転⾞に乗って潮⾵に吹かれたので、汗を流してさっぱりしましょう。
いざ「ササ飯」の⼆番⽬の“サ”、「サウナ・温泉」へ!
駅前から歩いて約7分。向かったのは、サイクリストのオアシス的存在、「しまなみ温泉 喜助の湯」です。
大きな鳥のキャラクターが目印でわかりやすい~。
こちら、なんと「⽇本⼀サイクリストが集まる温泉」です。専⾨誌「Bicycle Club』で、4年連続「⽇本⼀サイクリストが集まる温泉」に選出され殿堂⼊りしています。
それもそのはず、温泉・サウナはもちろん、通常のサイクルスタンドだけではなく、24時間防犯カメラが設置された鍵付き⾃転⾞ロッカーもあり、⾃分のロードバイクなどで来ても安⼼。メンテナンスの⼯具類使⽤可能。レンタサイクルコーナーもあって、⾃転⾞初⼼者からガチ勢まで、幅広い層を受け⼊れてくれる仕様になっていました。

24時間ロードバイクを預けられる自転車ロッカー
⾷事、カプセルホテル、コインランドリーやコワーキングスペースまであり、⾛ったあと、そのまま朝まで過ごすことができます。

全30室のカプセルホテル。
約10,000冊のコミックも完備。
地下1,000mから汲み上げたナトリウム塩化物泉は、瀬戸内の海と大地からのミネラルを豊富に含んでいて、サイクリングで疲れたカラダに嬉しい泉質。保湿や美肌といった女性にはとても魅力的な要素もありました。

半露天になっている岩風呂 美肌の湯
さて、注⽬のサウナがこれ!⼥性専⽤の「みかんサウナ」。朝霧を彷彿させるスチームサウナ。屋根には、“柑橘界の⼤トロ”とも呼ばれる「せとか」の本物の⽊があり、ふわりと⽢く爽やかなみかんの⾹りが漂います。柑橘の⾹りってどうしてこんなにリラックスできるのでしょうね。室内の装飾には、愛媛県の伝統⼯芸品の砥部焼が使われていて、ご当地感たっぷり!

女性専用のみかんサウナ
一方、男性用の「墨サウナ」は、フィンランドのスモークサウナと和の要素との組み合わせで、オリジナルの世界観が生まれています。漆黒のスモークサウナで、薪を焚いてできる煤(すす)で黒く染まった空間を「奈良墨」と「渋墨」を調合して表現。息苦しくならずに楽しめると評判です。

男性専用墨サウナ
さらに、1時間に⼀度、100℃の爆⾵ロウリュも体験できます。熱波好きにはたまらないですね。オリジナルストーンは、今治で10代続く⽼舗窯元「菊貞」とコラボしていています。
グッズも豊富で、喜助の湯コラボ商品「KSC(喜助サウナクラブ)」シリーズもズラリと揃っていて、お⼟産にするのもよさそうです。
徳永さん愛⽤の今治タオルのサウナハット。これも可愛いですね。ふんわり柔らかで優れた吸⽔性があるので、頭部や髪を熱から守ってくれます。彼⼥はもしやサウナの妖精さんかな(笑)。
今治焼き⿃など
ご当地グルメの
「サ飯」を堪能!
サウナと温泉でさっぱり「ととのった」あとは、待ちに待ったお⾷事タイム。
すっかり定番となったサウナブーム&その後の⾷事の“サ飯”。
喜助の湯からも徒歩で行ける「きく鳥」で、今治のご当地グルメ「今治焼き鳥」をいただきます。
2012年創業の⼈気店。鉄板やコンクリートを使ったモダンな外観や内装が素敵です。⼊⼝の楽しげな顔出しパネルが⽬⽴ちますねー。
まずは冷たいビール!これはサウナ後に染みますねぇ。
そして、高たんぱく低脂肪の焼き鳥は、“ササ飯”にぴったり。「今治焼き鳥」は串にささっていません。鉄板でプレスして焼き上げる独自のスタイル。今治市は造船の町で、昭和30年代に「造船所の鉄板で鶏を焼く」という発想から生まれたといわれています。ほとんどのお客様が頼む「かわ焼き」は、余分な脂が落ちた皮はパリッと香ばしく、中はジューシーに仕上がっています。
大将の菊川博行さんが「うちは“皮”とは言っても肉が多めについているので旨いでしょ」と教えてくれました。旨味がギュッと凝縮しているのでビールと相性抜群!菊川さんは松山市や新居浜市の焼き鳥店で修行をしていました。そのため炭火焼の技術をお持ちで、串の焼き鳥も評判が高く、地元のお客様も多いそうです。
「うちの“いぎす豆腐”はおばあちゃん直伝の味よ!」と出してくれたのがこれ。今治市周辺の瀬戸内の郷土料理で、「イギス」という海藻と生大豆粉を出汁でのばして寒天のように固めたもの。大将のお母様の味は、お出汁の味がしっかりして、卵、枝豆、ニンジン、キクラゲなど、カラフルで具だくさん。いろんな食感が口の中を楽しませてくれます。
この⽇は変わったメニューもありました。それが「のうくりの湯引き」です。酢味噌と青ネギでさっぱりといただきます。
見ても何の魚かよくわかりませんが……?
「のうくり」は愛媛県の方言で「ホシザメ」のこと。サメ肉も高たんぱくですから、これも“ササ飯”にはぴったりですね。
ビールの次は、自家製の伊予ハイボール(ウィスキー)を。柑橘のビタミンCは疲労回復を助けてくれるのでうれしいドリンク。約3か月漬けこみ、シーズンによって柑橘の種類を変えているそうです。さすが柑橘王国・愛媛県。口当たりがいいので飲みすぎ注意です。
そして忘れちゃいけない「せんざんぎ」。熱々の揚げたてはジューシーで、きく⿃の⼈気メニューのひとつ。
伊予地方では鶏の唐揚げを「せんざんぎ」と呼びます。名前の由来には丸ごと千のように斬るため「千斬切(せんざんき)」とか、中国語がなまったなど、諸説あります。
コロナ禍を経て、お客様が戻ってきたころから始まった、壁の寄せ書き。今もどんどん増えていて、最近は⽇本語以外のメッセージも。居⼼地がよく、たくさんの⼈に愛されているお店なのがわかりますね。
さて、楽しく美味しい夜はあっという間に更けていきます。今回の日帰り“ササ飯旅”はこれでおしまい。心穏やかになれる瀬戸内の美しい風景を見ながらサイクリング、サイクリストの聖地でサウナ&温泉、ご当地グルメに舌鼓。
今治には最⾼の旅のスタイルがあります。あなたもササ飯、ぜひ体験してみてくださいね!
道の駅 伯方 S・C パーク「マリンオアシスはかた」
https://imabari-shimanami.jp/hakata/
海の⾒えるカフェ
https://www.instagram.com/p/DAu9f6oyqkR/
しまなみ温泉喜助の湯
https://kisuke.com/yu-imabari/