2025.10.31
初心者も満喫できる!しまなみ海道で“ササ飯”旅を楽しもう(前篇)
初心者も満喫できる!
しまなみ海道で“ササ飯”旅を楽しもう(前篇)
皆さんは「ササ飯」ってご存じですか?
「えっ、ササ飯???初耳……」という人も多いと思います。実はコレ、愛媛県今治市が提案する新しい自転車旅の楽しみ方。
「サイクリング×サウナ・温泉×飯」を組み合わせた、三度楽しい体験ができる新しい旅のカタチです。
そこで今回IMABARI LIFEでは、初心者でも快走できる電動自転車で、しまなみ海道の絶景を眺めて、サウナ・温泉で心身を整え、ご当地グルメも堪能する「ササ飯旅」を取材してみました。
スタートは今治駅前から!
自転車をレンタル
自身もサイクリストである、今治市役所(総合政策部 交流振興局 サイクルシティ推進課 主事)の徳永真紗希さんにアテンドしてもらいます。
「今回は、今治に観光に来た初心者の方におすすめのコースをご紹介します」(徳永さん)
ということで、まずは、今治駅前のサイクリングターミナル(i.i.imabari! Cycle Station)で自転車を借りましょう。佐藤可士和氏が率いる「SAMURAI」がデザイン監修を手がけたサイクリングターミナルで、シャワー、トイレ、更衣室、自転車をメンテナンスするスペースもあります。
また、自転車技士、自転車安全組立整備士の資格を持ったスタッフがいるので、安全性は常にバッチリ!
レンタサイクルの当日受付は朝8:00から。事前にインターネットで予約をしておくとスムーズです。
いわゆるママチャリ系からクロスバイクまで、さまざまな車種が用意されており、常時150台が並びます。ヘルメットも込みなので初心者でも心配はご無用。
今回は体力に自信がなくても安心なスポーツタイプの電動アシスト「E-bike」をお借りしました。GIANT(ジャイアント)の電動アシストなんてあるんですねー。
お向かいには観光案内所があり、観光パンフレットはもちろん、サイクリングマップも用意されています。
無料の給水スポットもあるので、うまく活用しましょう。
自転車の操作方法を確認したら、いざササ飯旅へ。
一般道を走る際は、サイクリングロードを示すブルーラインに沿って走ってくださいね。
来島海峡大橋のたもとで
記念撮影!
駅前からのんびり走って約30分。
来島海峡大橋のたもとにある「今治糸山レンタサイクル」へ到着です。
ここでも自転車を借りることができ、来島海峡大橋の往復だけ体験したい……という人にもぴったり。
来島海峡大橋は、約4kmの世界初の3連吊り橋で、しまなみ海道のシンボル的な存在。
ここから橋を一望すると、気分も盛り上がってきました。
今治市と広島県尾道市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」には、有料自動車道とは別に、原付、自転車、歩行者のための道路があります。2026年3月31日(火)まで「しまなみサイクリングフリー」を実施中で、自転車の通行料は無料です。
自転車で来島海峡大橋を渡る場合、傾斜を緩やかにするためにらせん状になった道を登っていきます。有料道路のICとは入口が違うので、路面のブルーラインや案内標識に従って走行してくださいね。
名物!渦塩ソフトクリームや、
遊覧船もある
「よしうみいきいき館」
海面からおよそ65m上を走る来島海峡大橋。
行き交う船や潮の流れを眺めながら、瀬戸内海の上を快走してやって来たのは、道の駅「よしうみいきいき館」。
売店、レストラン、海鮮七輪バーベキューが楽しめるほか、来島海峡の潮流を間近で体験できる遊覧船への乗船、釣り体験などもできます。
目の前には来島海峡が広がるロケーション。こう見ると橋の高さを客観的に見られますよね。
そうか、あの橋を渡って来たのか……とちょっと感慨深い。
徳永さんはバッグの中から、数年にわたり愛用している今治タオルが出てきました。
彼女はFC今治のサポーターでもあるそうで、今治市のマスコットキャラクター「バリィさん」と「イヨノ助」が描かれたキュートなスポーツタオル。吸水性が高く、使い込むほど肌になじむ今治タオルは、汗を拭くときも気持ちがいいそうですよ。
せっかくなので、ここでちょっと休憩にしましょうか!
渦塩(うずしお)ソフトは、しまなみ海道名物「伯方の塩」が使われています。
まろやかな塩気とやさしい甘みが、サイクリングで火照ったカラダにスーーーーッと染みる……。
愛媛県産みかんや島レモンもあって、どれを選ぶか迷ってしまいますね。
島食材たっぷり!
小麦が香る絶品ピザランチ
さて、伯方・大島大橋を渡り、伯方島へ移動します。アップダウンがあるものの、自転車がE-bikeだと、カラダへの負担が少なくて助かりますね。
到着したのは、レモンイエローの建物「pizzeria da ISOLANI(ピッツェリア ダ イゾラーニ)」。
2022年8月にオープンした、本格的なナポリピッツァのお店。
サイクリング中に立ち寄るお客様も多いため、ちゃんとサイクルスタンドも設置されていました。
ここでランチにしましょう。
オーナーシェフの越智翼さんはお母様が伯方島ご出身。子供のころ夏休みに島を訪れた楽しい思い出がたくさんあるそうです。大阪で料理の腕を磨いたのちに伯方島へ移住されました。
ここでは島の食材を使った地産地消のお料理をいただくことができます。
ランチセットは、全メニュー日替わりの前菜付き。こんなにたくさん盛り合わせられています。
この日は、自家製クラムチャウダー、島野菜のサラダ、キャロットラペ、ヒヨコ豆のカポナータ、今治産ルッコラのフリッタータ、ピーマンとツナのソテー。これがどれも本当においしい!島の食材がふんだんに使われていて、野菜たっぷりなのも嬉しいではないですか。パンチェッタは愛媛県ブランド「甘とろ豚」を使っているそうで、旨味がしっかりあって塩っけが強くないのもいいですね。
一緒にオーダーしたみかんジュースは生の果汁のようにジューシー。
やっぱり愛媛はみかんですね!
気づいたら熱々のピッツァが運ばれてきました。なんとピザ窯に入れると90秒で焼きあがるのです。
一番人気のナポリピッツァの王道「マルゲリータ」をいただきます。トマト、バジル、モッツァレラチーズというシンプルな構成なだけに、素材の味が引き立ちます。口に運ぶと、パリッもっちりでおいしい……!
小麦のいい香りです。
生地には伯方の塩と国産小麦100%を使用。北海道産と今治産の独自ブレンドで、小麦粉の特性をよく知る職人ならではのこだわりが感じられます。
発酵具合は気温や湿度により毎日変わるため、それに合わせて常に微調整を行っています。
その日仕込んだ生地が終わったら閉店となるそうなのでご注意を。
イゾラーニのオリジナル「島ピッツァ」もいただいてみました。
島食材を使った、人気の「ネギトロフォルマッジ®」の具材は、モッツアレラ、島の青ネギ、ゴルゴンゾーラ、甘とろ豚の自家製パンチェッタ。
マグロのピッツァなのかと思ったら、甘とろ豚の「トロ」だったのですね(笑)火が通ると青ネギの甘味とパンチェッタの脂の旨みが重なり合い、豊かなコクが口いっぱいに広がって、至福のひとときでした。
テイクアウトもできるので、伯方島の自然を眺めながら熱々ピッツァをほおばるのも素敵です。
この味を思い出したくなったら、冷凍ピッツァのお取り寄せをするのもアリですね。
前編はここまで、後半は秘密の絶景スポットに、“ササ飯”のサウナと食事が待っています。
今治駅前サイクリングターミナル
https://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/spot/?a=22
中央レンタサイクルターミナル
https://www.sunrise-itoyama.jp/cycling/
道の駅「よしうみいきいき館」
https://imabari-shimanami.jp/ikiiki/
pizzeria da ISOLANI
https://www.isolanipizza.com/